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2012年8月13日月曜日

コーチング 「 ペップトーク 」


 ラグビーの試合で
 後半の中盤になると、もうこれ以上走れないと思う時間帯があります。

足がとまって
 ボールを目で追う・・・
 ボールに集まる敵選手の人数が多いことに
 「やばい」と気づくのですがそのときは既に遅い。
 ボールを支配され、つながれてトライを許してしまいます。

そんな時
 「 敵はバテてるぞ、この5分に集中しよう 」とか
 「 ここ1本、全員で走るぞ! 」と声をかけます。

決して
 走り負けてる とか
 手を抜くな などと、マイナスなことは言いません。

加えてキックやパスにより遠いボールを追いかけるイメージをなくすよう
 戦術的にもフォワードの近くで勝負するようにします。
 「 体を生かして縦へ突っ込め 」
 「 ボールを離すなキープしろ 」
 と走る距離が少ない戦術に切り替え目の前のボールに集中させるようにします。


これもペップトークの一つだと思います。
 何も監督や指導者だけのメッセージではなく
 現場の選手が発することのできるトーク術でもあるのです。

 ・短くて
 ・分かりやすくて
 ・肯定的なことばを使った
 ・魂を揺さぶる
 ・人をその気にさせる
 ・トーク・スピーチ
これがペップトークです。


なでしこJAPANの佐々木監督のエピソードがあります。
なでしこの監督就任を打診されたとき悩んだそうです。
でも「娘の一言」でやってみる気になったそうです。

その一言とは
 娘 「 パパなら500%大丈夫。なぜなら私の友達とすぐに仲良くなれるから。 」


同じことばを話すなら
 相手を前向きにできることばを選んでいく

そういう言葉を話せる人がリーダーだと思います。


私もリーダーとして、指導者として
 メンバーに100%以上の力を発揮してもらうトーク術を考えながら
 トークできるようになりたいと思います。

みんなが生き生き活躍できる・・・
 これが私ののモチベーションになると思います。

                 『 エンカレッジ・ステーション = コーチング = by 松本 』 より「転載








ペップトーク(Pep Talk)はスポーツ選手を励ますために指導者が試合前や大事な練習の前に行う短い激励のメッセージのことを指す。
現在は語学と心理学の分析も進み、アメリカではセールスマンの営業研修やIT技術者のモチベーションアップ研修にも取り入れられている。
 語源はpep(元気)、pep up(元気づける)という言葉から来ている。



発生と進化の背景
アメリカでは、アスリートを指揮する監督やコーチは、人種問題や言語の問題など日本では想像できない障壁が多くあった。
また、NFLやNBAが顕著であるように、監督やコーチよりも年俸・人気・実力のある選手たちをまとめて、チームを勝利に導くためには、日本のように「上から目線」で指示・指導するのではなく、選手ひとりひとりが持つ能力を遺憾なく発揮させるかが重要なポイントになっていた。
そんな状況の中で監督やコーチが選手とのコミュニケーションを取っていくときに
  • 選手が指導者の言うことを聴かない
  • 選手の気持ちが理解できない
  • 自分の思い(考え)が選手に伝わらない
といったジレンマがより強く存在しており、これらの問題を解決したのが「ペップトーク」であった。
以降、ペップトークはアメリカのスポーツ界において多くの指導者が取り入れ、実践してきた。
また、語学と心理学の分析も進んだことによってペップトークの技術もより洗練され、スポーツ以外にも様々な場面で使われるようになってきた。






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